
– ロンドン中心部を離れて、(若干)空気のきれいなところへ引っ越しました
Tier 4ビザ取得の記事と順番が逆ですが、ビザ申請の前に必要な、大学からオファーを貰うまでの流れを書きます。
基本的に英国の大学学部(Undergraduate/Bachelor’s degree)への出願はUCAS (Universities and Colleges Admissions Service)という機関を利用します。
音楽や演劇等を学ぶConservatoireに出願する場合は、UCAS Conservatoires (旧: CUKAS/The Conservatoires UK Admissions Service)を利用しますが、Guildhall School of Music & Drama等、直接出願する学校もあります。
Sonthéが利用したのはUCASです。出願料として£23を支払いました。
5コースまで出願できてこの料金は大した負担ではないはずです。
1コースのみの場合は£12のようですが、基本5コース出願するため、なぜこの設定があるのかが理解できません。
個々に出願・選抜するため比較はできませんが、日本の私立大学は高額な受験料がかかるため、出願すらためらうことがあるかもしれません。
ただし、UCASは最大5つのコースに出願できるというシステムのため、出願数に上限がない日本の大学受験とは根本が違います。
昨年の9月にファウンデーションコースが始まってすぐにUCASのフォームに必要な情報を入力し、Personal Statementを提出しました。
また、アドバイザーとの面談を複数回重ねてコースの選択や、UCAS上の情報修正をしました。
ここまで、ファウンデーションコースが始まってから2ヶ月です。
人によっては学部で何を学びたいかが定まっていないこともあり得ます。
それでも問題ないことが多いですが、確実な合格を勝ち取るには、目標がはっきりしていた方が有利なのは明確です。
基本的な出願締め切りの1月15日に間に合うように、12月末にファウンデーションコース側が推薦状が完成し次第出願を代行し、年明けに各大学から追加書類やアンケートとして、詳細な出願理由や動機、エッセイを求められました。
面接を受ける場合もあるようです。
これは、UCASでは1つのPersonal Statementしか提出できないため、場合によっては各コースにそぐわない内容になっている可能性があるからです。
例えば、5コース全てをLLB Lawに出願すれば問題ありませんが、1つはBA History of Art、2つ目はBA English、その他をBSc Mathematicsとしたら、それをどうやって1つのPersonal Statementに志望動機、キャリア形成、卒業後の予定を盛り込めるかは疑問です。
不可能ではありませんが、大学側に「この学生は入学できればどこでもいいのか」と思われないとも限りません。
学部進学実績や個人の目標に合わせてファウンデーションコースを選ぶことが重要です。
3月にSpring Termが終了し、その時点でConditional Offer (条件付き合格)を受けとることが多いです。
というのも、Predicted grades (予想成績)をファウンデーションコース側が各大学に送るため、それと既に提出済みの書類を元にとりあえずのオファーを出します。
条件付き合格というのは、ファウンデーションコースの最終成績で何%必要ということが多いです。
また、定められたIELTSのスコアを求められます。Sonthéが求められたのは、Overall 6.5 – 7.0ですので、比較的高い英語力が必要です。
一般的に大学学部はIELTS Overall 6.0 – 6.5と言われることが多いですが、コースによって大きく違います。
また、あくまでも大学が出す条件は、最低英語力ということに注意が必要です。当然ながらネイティブは問題なくその言語を操りますので、最低条件を少し超えただけでは厳しいこともあるかと思います。
この時点でいくつかの大学からオファーが貰えたら、あとはファウンデーションコースの最終試験で求められた条件を達成できるようにするだけです。
ただし、今までのエッセイ等の評価も入ることが多いため、最終試験一発勝負というわけではありません。
これはファウンデーションコースによって大幅に違うためなんとも言えませんが、Sonthéが通ったところでは、成績の40%がエッセイの評価、残り60%が最終試験という場合が基本でした。科目によって若干の違いはあります。
エッセイの評価はレポートで受け取っているため、そのスコアを計算して最終試験で何点以上必要かを計算できます。
この時点である程度オファーの条件が現実的か否かが推測できます。
どの大学からもオファーが貰えなかった場合は救済措置としてUCAS Extraがあります。
まだ空きのあるコースへの追加出願が認められます。
出願した全てのコースから返事があったら、受け取ったオファーの中から2つまで選択します。
つまり、5つに出願し、その全てからオファーを貰っても、3つは放棄する必要があります。
いつまでに返事があるかによりますが、大多数は5月頃が締め切りです。
基本的にファウンデーションコースの学生は条件付き合格なので、Firm choice(第一希望)とInsurance choice(第二希望)の2つを選択します。
第一希望の条件に満たなかった場合のみ、第二希望のコースへの進学が決まります。
そこでも条件を満たす必要があるので、もしどちらにも満たなかった場合には、UCAS Clearingというまた別の救済措置があります。
教育制度の違いから、浪人というのは一般的ではないですが、それも個人の選択です。
例外的に、Unconditional Offer (無条件合格)を受け取る場合もあるようですが、それは一部のスコットランドの大学とIB (International Baccalaureate/国際バカロレア)を修了している学生に限られます。
また、フランスの国家資格、Le baccalauréat (le bac)を持っている学生も同じコースにいましたが、その方も無条件合格を受け取ったようでした。
その場合は、Firm choiceとして選べば合格が確定ですので、その時点で受験終了です。Firm choiceに条件付き合格、Insurance choiceとして無条件合格を選ぶことももちろん可能です。
結果がどちらでも、納得出来るコースを選ぶ必要があるため、難しいのも確かです。
最終成績の予想もなかなかできないため、運もあります。
ファウンデーションコースは6月に終わりましたが、そのときはまだ最終進学先が決まっておらず、コースの成績が7月下旬に発表されました。
それから、Firm choiceとInsurance choiceの大学に成績が送られ、8月に入ってからFirm choiceの大学から追加書類を求められた後に、UCAS上にオファーが確定したとのメッセージが数日後に表示されました。
ちょうどA-levelの結果発表と時期が重なったため、大学からの連絡が遅れましたが、それからはオンライン上での登録作業やビザ申請等で慌ただしい日々を送っていました。
振り返ると、コース最後の方はストレスが溜まって正直辛かったです。
進学先が定まらない不安もありましたが、それを乗り越えて第一希望のコースを今月末からはじめるのは、なんだか感慨深いです。
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