
– 羽田空港国際線旅客ターミナル2階
ANAスカイビルサービスの宅配カウンターに並んでいると、このようなお知らせが。
“I will ask you to order. Please wait become your sequence. “
おかしな英語です。意味が分からなくはないですが、不自然です。ネイティブが書いた文章でないことは確かです 。
“Please”をやたら付けるのも日本人らしい文章です。間違いではありませんが、かといって必ず丁寧になるわけでもないので、日本語の「お願い」とは(文化的にも)違いがあります。
今回は、IELTSをロンドンで複数回受験しての感想と、再採点(Enquiry on Results)の話です。
IELTSは、なかなかハードルの高いテストだと思います。
受験料の高さと拘束時間の長さ、集合時間の早さ、パスポート必須等、自由度のかなり低いテストです。
2015年7月現在、£150 (¥28,500)と毎年のように値上がりしています。昨年は£145でした。
日本で受験すると、¥25,380ですので、若干ロンドンで受験する方が高いようです。
英国内でも、地域によって受験料が違い、£140-155まで開きがあります。ロンドンの試験センターは£150のようです。面白いのは、ロンドンだから高いというわけではない点。ある程度の数の受験者を毎回見込めるからでしょうか。
EU市民に限り政府発行のIDでパスポートの代わりとなりますが、そうでない場合はパスポート必須です。有効である必要があり、試験当日ビザ申請等で手元に無い場合は受験できません。
EU市民もパスポートを使う場合もあるようです。
イタリア出身の友人は、政府発行のID (Carta d’identità) はイタリア国外ではEU圏内であっても通用しない場合があるとのことで、パスポートをIDとして英国で使っているようです。
過去にWaitroseでそういったことがありました。(Wine and Waitrose: https://sonthe.com/post/1337)
英語力の確認のためにパスポートが必要なのは持っていない方には負担ですが、指紋や顔写真を試験当日にとるので、セキュリティのために欠かせないのでしょう。
だからこそ、世界中で留学や移住目的で認められる英語力試験なのだと思います。
留学生が英国で受験するのであればパスポートは当然持っていますが、日本で受験する場合にも必要ですので、申請が必要な方は試験申し込みの前に取得している必要があります。
最近になり、腕時計は持ち込み禁止となりました。スクリーンの付いた物(Apple Watch等)でカンニングする恐れがあるため、全面的に制限されています。それと同様の理由で、受験者がかけている眼鏡は受付で確認されます。Google glass等、情報を写し出せるもので不正がないようにとのことです。
持ち込めるのは、鉛筆、消しゴム、鉛筆削り、ペン、飲み物のみです。
飲み物は透明なボトルに入った水のみで、ラベルははがす必要があります。
禁止ではありませんが、炭酸水はやめた方がいいでしょう。開閉音が気になります。
会場によっては、小型金属探知器を使用してのボディチェックが入るときもあります。
ロンドンには複数の受験会場がありますが、Sonthéが利用したことがあるのは以下の2ヶ所です。
– IH London, 188 Tottenham Court Road, London W1T 7PH
– Foster Court, Malet Place, London WC1E 7JG
どちらもUniversity College London (UCL)の建物を利用しますが、前者は会場が地下にあり、Tottenham Court Road Tube Stationの振動が響いて聞こえてきます。
リスニングに影響はないでしょうが、些細な音でも気になるのであれば避けた方が無難です。
土曜日の朝なので、それほど地下鉄の本数も多くなく、日常の騒音程度です。
両者とも、Speakingは午後にInternational House Londonという語学学校で行われます。
住所は、以下の通りです。
16 Stukeley Street, London, WC2B 5LQ
筆記試験の会場から歩いて15-20分の距離にあるきれいな建物です。
Writingのみペンの使用が認められていますが、その場合でも修正は可能です。
以下は参考例です。
(Sonthéは下記の方法で今まで問題なく評価されていますが、公式ではないのでこの方法で何か問題が起きても責任は負いかねます)

ペンなので間違えて当然です。きれいに読みやすく修正すれば問題ありません。
ただし、修正跡が気になるのであれば鉛筆と消しゴムを使用した方がいいいでしょう。
自分が納得して安心できる方法であれば構わないはずです。
UCAS経由で出願した大学学部の出す英語力の条件が、IELTS Academic Overall 7.0のコースもあり、サブスコアも6.5以上である必要がありました。
Sonthéが通ったファウンデーションコースは、IELTS Overall 5.5が最低条件でしたが、もしそのスコアでファウンデーションコースを開始し、進学を希望する学部の英語力の最低条件が、Overall 7.0であれば、1年弱でスコアを1.5も上げる必要があります。
IELTS対策をすれば分かることですが、1年でスコアを1.5も上げるには相当な努力が必要です。絶対に不可能というわけではないでしょうが、ファウンデーションコースの勉強と並行してIELTSの勉強・受験をするのも負担ですし、6.5と7.0の壁も多くの方が感じているようです。
そういったこともあり、一般的に言われている学部入学に必要なスコア、Overall 6.5-7.5をファウンデーションコース開始前に取得するか、それに限りなく近くあるべきです。
英語力の高さが好成績を修める鍵ですので、高くて損はありません。
しかし、「IELTSのスコアが高い=好成績を修められる」というわけでもないので、難しいところです。
一つ言えるのは、IELTSのスコアが高ければ余計な心配をしなくて済むということです。
英語力によっては、オファーが貰えないかPre-sessional courseを受講しなくてはならなくなるので、ビザ更新との兼ね合いもあり、ただでさえストレスの多いファウンデーションコースの勉強にも影響しかねません。
先日、初めてIELTSの再採点申請、Enquiry on Results (EOR)をしました。
International House London主催の試験会場で受験したテストに関しては、結果が発表されてから6週間以内に申請すれば8週間以内に結果が出るということでした。
手数料は£60でしたが、スコアが上がれば全額返金されます。
スコアが下がることはないので、お金と時間があれば申請してみるのも手です。
申請の理由は、今までにないくらい低いスコアだったのと、経験から手応えを感じていたからです。
予想したスコアと現実があまりにも違ったため、だめもとで申請してみました。
面接官があまりこちらの話に集中していないようにも思えたため、採点が公平に行われたのかも今までの経験により疑問でした。
再採点を依頼したのセクションは、WritingとSpeakingのみです。
IELTS Simon等のサイトで情報を得たところ、ListeningとReadingは正解数によって自動的にスコアが確定するのと、2回採点されてミスはありえないため、再採点の意味がないとのこと。
幸い、ListeningとReadingは毎回好成績を出せていたので、その情報も踏まえてこの2つのセクションの再採点は依頼しないことに。
結果は案外早い5週間で返ってきて、WritingとSpeakingの両方、スコアが上がりました。
Writingは0.5、Speakingは1.0も上がりました。
なかなか再採点をもって1.0もスコアが変わることはまれと言われているため、驚きました。
スコアが上がったため、申請料の£60は後日返金されました。
あまり自分のスコアを公開するのは好きではありませんが、OverallでCEFR C1 levelとのことです。
学部入学の最低条件を超えるスコアです。
これで、もう何かがない限りIELTSは受験しなくてもよくなりましたが、英語力上達の目標と確認のためにIELTSを複数回受験してよかったと思います。
やはり、明確な目標と、その努力のあかつきであるIELTSの証明書は(2年後に失効しても)心の支えとなることでしょう。
追記記事はこちら: IELTS Observations: postscript
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