英国(に限らず日本以外の多くの国)は、署名で本人を照合するので、こちらで生活をする上で自分の署名をもつことは非常に重要です。
日本でも最近は、署名をハンコの代わりか併用で導入している場面も増えてきていると聞きますが、まだやはりハンコがないと生活しにくいでしょう。
署名=Signatureなので、日本語でいうサインと英語のSignは違います。
動詞として ‘to sign’ であれば署名する意味で使えますが、ここでは紛らわしいため、署名に統一します。
英国の運転免許証を取得したのでもう必要ありませんが、2年前に身分証明書として取得した国際運転免許証への署名で職員と一悶着あったことを思い出しました。
International Driving Permit: https://sonthe.com/post/838
この、いわゆる「トマトスープ事件」は非常に印象深かったのですが、それだけ日本には署名の文化が根付いていないということの現れのようにも感じます。
当たり前ですが、こちらでは署名の形式に基準はありません。
日本語(漢字・ひらがな・カタカナ)だろうが、キリル文字、アラビア文字でもなんら問題はありません。
一度だけ英語での署名を求められたことがありましたが、それは特殊な例のため、英語の署名でなくとも、少なくとも、英国ではほぼ問題ないはずです。
「フルネームでお願いします」など、言われません。
勘違いしている店員がたまにいるので、日本でのクレジットカード払いが苦手です。
使おうとしても、やけに手間取るので現金か電子マネーがいいのでしょうか。
クレジットカードで支払いをする際に、パスポートの提示を求められる場合がありますが、それは本人とパスポートの顔写真、カードとパスポートの名前の照合のためですので、署名は同じである必要はありません。
何か言われたら、両方署名すれば済むはずです。
Sonthéはパスポートと普段使いのクレジットカードの署名が別で、パスポートの提示を求められたことがありますが、問題になったことは今まで一度もありません。
本人が意志を持って署名をすれば、どのようなものでも認められるべきです。読めなくて当然であって、ブロック体で書いたら、それは署名とは呼べません。

このようなものでも、署名になりえます。
簡単に見えますが、真似することは案外難しいものです。

読めなくても構わないというのは、こういうことです。
“Tomato Soup”を前回の記事の署名とは違う形で書いてみました。
一応、イニシャルのTとSを識別できるように形をある程度残してみました。
署名をするときは、”Printed name” といって、読めるように名前を併記するので問題は起きません。
また、日付も併記します。この3つが揃って、署名が成り立ちます。
毎回同じ署名ができればいいので、このようなものでもいいでしょう。

アメリカ財務長官のジェイコブ・ルーさんは識別しやすい署名に変更を求められましたが、あの地位まで元の署名とともに生きてきたでしょうから、再現できればどんなものでも署名になりえます。
英国では、Chip and Pinが普及しているので、ICチップの付いていないカードで決済しない限り、署名は求められません。
Transport for Londonが、駅の窓口を閉鎖しスタッフをチケットホールに配置して、チケットは日本語を含む17の言語が使える機械で全て購入するように方針を変更し、2015年中に各駅の改修を終えられるように作業を進めています。
もしかしたら、ICチップの付いていないカードは扱われにくくなる、受け付けてもらえなくなるのかもしれませんが、その場合は現金で購入することになるかもしれません。
日本に限らず、アメリカもChip and Pinがまだ普及していないようですので、そういった観光客向けの対策は何らかの形でとられると思いますが、カード払いを英国でしたいのであれば、ICチップ付きのカードを持ってくると便利でしょう。
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