
ロンドン大学のカレッジの一つであるKing’s College LondonとCranfield Universityが統合計画を発表しました。
King’s College London(通称King’s)は、ロンドンにある大学の一つで、ロンドン大学のカレッジの一つです。
ロンドン各地に5つのキャンパスを構える総合大学で、有名な学部・コースも多くありますが、世界トップレベルとは言えない、歴史のある中堅大学です。
Cranfield Universityはイングランド東部ベッドフォードシャーのクランフィールドにあり、1946年にCollege of Aeronauticsとして設立された大学院大学です。
科学、工学、デザイン、テクノロジーに特化した学部を持たない大学院で、英国空軍と深いつながりがあることから、独自の空港Cranfield Airportを持ちます。
オックスフォードシャーはシュリーベナムにあるDefence Academy of the United Kingdomにもキャンパスがあり、センターやハブも他の拠点として運営しています。
英国では比較的新しい高等教育機関ですが、非常に専門性の高いコースを提供している大学院として定評があります。
計画では2027年にCranfield UniversityがKing’sに吸収され、King’sの名で運営がはじまります。
2027年8月までにCranfield Universityに入学した学生はCranfield Universityの学位が授与され、それ以降はKing’sの学位となるようです。
LASEUGのような大学グループではないため、単一大学内に何らかの形でCranfieldの名称が残ることを期待しています。
Cranfield Universityが経営難というわけではないようで、戦略的にKing’sの傘下に加わることで、コース提供の効率化を図る狙いがあるとのことです。
専門性や地理的にKing’sと被る部分はありませんが、重複しているコースやシステムを効率化することにより、将来的な大学ビジネスの生き残りをかけた早期的な対応に見えます。
また、King’sもコースの充実を図るには、ロンドンの限られた土地では限界があるため、ロンドン郊外に拠点を広げる機会を狙っていたようにも思えます。
今年11月頃に詳細が固まる見込みのため、現段階で発表されている内容は限定的ですが、今後の発展が気になります。
King’sが上位校になれない理由として、学生の満足度の低さが一つにあります。
教育の質は悪くない評価なものの、昔から事務の不満が非常に多く、大学組織として上手く機能していないことが昔から言われています。
キャンパスが分散していることは都市型大学の宿命ですが、効率の悪いシステムを昔から使っているためか、他の英国の上位大学と比較すると、総合的な学生生活の面でも劣ります。
ほとんどの大学が古いシステムを継ぎ接ぎしながら、ごまかしつつ使っているようですが、近いうちにKing’sも本腰を入れて改革が必要とされています。
King’s Collegeと言うと、ケンブリッジ大学のカレッジの一つであるKing’s Collegeを指します。