現実的なYMSでの英国生活(2024年版)

@jamiekettle10

常に改定されている英国のビザ制度は公式の最新情報を確認する必要があります。

2024年1月31日から日本国籍と韓国籍保持者は、英国のYouth Mobility Scheme(YMS)ビザを条件を満たせば抽選なしに申請できるようになります。

同時に、日本国籍保持者の年間のYMS定員が2023年の1500人の4倍、6000人に増員されるため、YMSでの就職は困難を極めると個人的に見ています。

英語を主に使う仕事であれば状況が異なるかもしれませんが、英語力が無く日本語で働くことを想定している方は経験のある分野や余程のツテがないと就職活動だけで2年が過ぎてしまうかもしれません。

ビザ申請費(その他必要経費を含む)も高騰していますが、生活費も非常に高騰しているため、2年間の生活を支える貯蓄がある方は少数かと思います。

日本円換算で考えると恐ろしい金額になるでしょう。

大まかにシミュレーションしてみると、YMSビザ申請費が£298、Immigration Health Surchargeが年間£776 x2年分(2024年1月16日以降、それ以前は£470 

2024年1月11日追記:Immigration Health Surchargeの値上げは延期となり、2024年1月31日以降となりますが、正確な日はまだ未定です。1月31日にYMS申請する場合は年間£470の支払いで済むかもしれません。 

2024年1月20日追記:Immigration Health Surchargeは2024年2月6日に値上げされます。それまでは、£470(¥84,600)x 2年間 = £940(¥169,200)を支払う必要があり、2月6日以降は、£776(¥139,680) x 2年間 = £1,552(¥279,360)となるため、2年間分の支払いで£612(¥110,160)の値上げとなります。)、

資金証明に£2,530が必要となるため、合計£4,380です

2024年1月20日追記:Immigration Health Surchargeが年間£776の場合)。

日本円に換算すると、£1を¥180と想定した場合、¥788,400です。

とりあえず応募できた抽選式と異なり、直接ビザ申請をすることとなるため、英国に来る意思がない、または曖昧な方が約80万円を工面することは想定しにくいというのが英国政府の考えなのでしょうか。

確実に英国に来ることを計画している方向けのビザ制度といえます。

もちろん、資金証明の£2,530は英国政府に吸い取られませんので、生活資金となります。

学生はロンドン市内の場合、月£1,334の生活費が必要とStudent visaのルールで定められていますが、これに則り、2年間就職できなかった場合、ロンドン市内で生活を送るには£1,334 x 24ヶ月 = £32,016が必要です。

日本円では¥5,762,880の換算です。

ビザ申請費用としての£4,380に£32,016から資金証明で用いた£2,530を差し引いた額を足すと、£33,866ですので、日本円で¥6,095,880です。

当然換算レートによって異なりますが、約600万円を用意すれば2年間、ロンドン市内で最低限の生活は送れるということになります。

とても月£1,334で生活が送れるとは思えませんが、ビザ制度に関してのコメントは控えます。

23歳以上の最低賃金£10.42、2024年4月1日以降は21歳以上が£11.44でフルタイムで働いた場合はどうでしょうか。

英国にフルタイムの明確な定義はありませんが、週35時間以上でフルタイム扱いとなることが一般的ですので、2024年4月1日以降に21歳以上の方がYMSで最低賃金の給与の週35時間のフルタイム職を得た場合、年£20,820.80の収入を得ることができます。

細かい計算は避けますが、一般論として手取りは年£18,182.34になりますので、月£1,515.20と、Student visaのロンドン市内の生活資金の基準より若干上回っています。

現実的には英国到着直後に働き始めることは難しく、賃貸契約の際のデポジット等、初期投資が必要になりますので、蓄えがあるに越したことはなく、月£1,500程度の手取りでは観光客として英国を楽しむことは難しいでしょう。

1年間の生活は貯金で賄うという想定であれば600万円ではなく、£17,858、¥3,214,440が必要という計算になるため、こちらの方が現実的でしょうか。

リスクを伴いますが、半年間は貯蓄で生活を送り、その後は職を得られる前提で計算すると、£9,854、¥1,773,720で足ります。

個々によって200万円なら工面できる、300万円まで、援助を含めて500万円、と異なる状況によって計画も変わるでしょう。

YMS後に就労ビザ、Skilled Worker visaを取得することはより困難でしょう。

最低時給程度のレベルの職では可能性はほぼないと思います。

2024年4月以降は年£38,700、¥6,966,000以上の給与がSkilled Workerには求められますので、YMSの2年間で最低時給から這い上がることは想像できません。

経験を活かした就職でManager以上に昇進すると可能性はあるかもしれません。

日本円で考えると年収700万円は悪くないのかもしれませんが、ポンドベースの£38,700は決して高い給与ではありません。

YMSで渡英する価値はあるのでしょうか。

上記のシミュレーションの通り、600万円を用意できるのであれば、1年間で修士号を取ることも考えられますし、語学留学で英語力を高めてSkilled Worker visaを取得しての就職も可能性としてあります。

目的によって異なりますが、期間限定の英国生活を送りたいのであれば短期語学留学でも十分なのではないでしょうか。

YMSで2年間英国生活を送った暁に、英国以外の国での就職先はあるのかも考える必要があります。

少なくとも、格安ではなく結果が出る、しっかりとした語学学校に数ヶ月間は通うといいと思います。

ロンドン在住者からのアドバイスはこれだけです。

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